蚊に刺されるとなぜかゆくなる? |
蚊は皮膚に止まるとあごの先にある歯で皮膚を破り、フンと呼ばれる細長い管を差し入れます。 このときに蚊の唾液を皮膚の中に流し込みます。 この唾液がかゆみの犯人です。 唾液には血液が固まらないようにする物質が含まれているので、血をスムーズに吸うために唾液を流し込むのです。 |
胃は胃液でどうして溶けないの? |
胃液の主成分にはタンパク質を分解する酵素(ペプシン)と塩酸(胃酸)があります。 胃酸はPH2という強酸性です。 そのためどんなに固い肉でも胃の中に入れば、全て消化されてしまいます。 それでは、タンパク質からできている胃そのものはなぜ、胃液に溶けないのでしょうか。 これは、胃液の中に胃壁を保護する成分が含まれているためと考えられています。 胃液の中のムチンという成分は、胃の粘膜を保護し、ペプシンによる粘膜の自己消化(例えば胃潰瘍)を防ぐ働きをします。 しかし、この働きは生体内のみで機能するので、胃を切り取って、体外で胃液につけると溶けてしまいます。 また、アルコールや薬物も保護する粘膜を通り抜けて、胃壁を傷つけることがあるので、ご注意を! |
目をつぶるとまっすぐ歩けないのはどうして? |
これは、人間の体が左右不対称だからです。 右半身と左半身の骨格が全く同じという人はいません。 このために歩く時も、左右どちらかの働きが強くなるのが自然です。 目を開けている時には、無意識のうちに方向修正していますが、目を閉じるとからだの構造と筋肉の動きだけで方向が決まるので、左右どちらかに曲がってしまうのです。 |
眠い時に目をこするのはなぜ? |
眠くなると血液の流れはゆっくりになり、血圧も下がってきます。 末梢の毛細血管には、軽いうっ血がおこり、まぶたも自然にうっ血してきます。 まぶたの皮膚は非常い薄いので、ほんのわずかのうっ血でも、腫れぼったくなり、どうにもならないほど、目が重たく感じるようになるのです。 そこで、このうっ血を散らそうとして目をこすってしまうのです。 |
どうしてお酒を飲むと酔うのでしょう? |
お酒は、胃腸の粘膜にストレートに吸収されます。 次に血液中に溶け込み、血液によって肝臓まで運ばれ、肝臓で分解されます。 この分解は、アルコール代謝とよばれるもので、腸管などで吸収、分解されていく間にアルコール成分は、アセトアルデヒドというものに変化します。 酔いの正体はこのアセトアルデヒドです。 これが、血流とともに脳細胞に作用して、脳細胞の機能をマヒさせるのです。 しかもアルコール中の二酸化炭素は、脳細胞を酸欠状態にさせるので、脳細胞はダブル・パンチをうけたかっこうになります。 「酔い」とは、こうして起こる、大脳皮質の機能低下、理性がマヒした状態なのです。 |
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