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意外と知らない、こころと体の雑学

Part  1


感動するとなぜ涙が出てくるの?
 実は涙は日常も絶えず眼球面を流れているのです。涙腺から分泌された涙は、涙管を通って下鼻道に流れ、鼻腔をうるおしています。

 ところが、感情が高まると、神経が興奮して涙腺の分泌中枢を刺激し、涙を大量に噴出させます。大量の涙は細い涙管からあふれ出て洪水となり、まぶたの土手を越えてほおをぬらします。また、その一部は鼻腔にあふれて、鼻をすすり上げることになります。





夢をなぜ見るのだろう?
 夢をまったく見ないという人がときどきいます。しかし夢を見ないのではありません。見た夢を忘れているだけなのです。

 アメリカの学者クレイトンによれば、睡眠中の人間は、1時間半から2時間の周期で夢を見、一晩に夢を見る時間は平均82分だそうです。
睡眠中、覚めているときと似た脳波が周期的に15分間ぐらい出されています。

 眠っている人を見ていると、しばしば眼球が動くことがありますが、このときがその脳波が出ているときです。この状態を「レム睡眠」と呼び、筋肉の緊張が低下したり心臓の動きや呼吸が速くなったりします。このレム睡眠のときに夢をみているのではないかと考えられています。





脳のしわが多いほど頭がいいのか?
 たしかに、動物の世界をみわたしてみると、高等な動物ほど、脳の表面にしわが多いようです。
たとえば、イヌやサルの脳には多くのしわがありますが、魚、カエル、ネズミなどの脳はほとんど平滑です。

 しかし例外もあります。イルカの脳のしわは人間よりも多いのです。イルカが利口な動物であるのは確かですが、人間以上かというと、否定せざるをえません。

 また、人間の中で考えると、ほとんどの人の脳のしわの数は大差ありません。
また、脳の大きさについては、年齢・性・体格・人種などによって決まり、これも頭の良さとの相関性は薄いようです。

 しわの数にしろ、脳の大きさにしろ、頭の良さとはあまり関係がないと考えるのが妥当でしょう。





オナラはなぜ出るの?
 オナラを分析してみると、その主成分は炭酸ガスと水素ガスです。あのオナラのにおいは、それ以外の、おもに硫化水素などの少量の有毒ガスによるものです。

 これらのガスが生じるのは、腸内にすむ大腸菌の発酵作用によるものです。
食物と大腸菌の種類によってオナラの成分は異なります。
普通、食物繊維の分解によって生じるオナラはほとんどが炭酸ガスで、あまり臭くありません。





我慢したオナラの行先は?
 オナラを我慢していると、いつのまにかおさまってしまいます。
これは、ガスが腸から吸収されてしまうからです。吸収されたガスは、血管をまわって、小便などで排泄されてしまいます。

 有毒ガスが含まれていたとしても、少量なので、からだに影響することはありません。とはいっても、トイレなどで思い切り放って、スッキリするのが精神衛生上はよいようです。




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