これらの病気はある日突然発症し、倒れて
運良く一命をとりとめても、植物人間や寝たきりになることも多い病気です。
この病気の大きな原因は、【動脈硬化】です。
『生理的動脈硬化』 とは、必ず誰にでも起きる【動脈硬化】 のことです。 (特に病気などなく、健康と言われている人でも必ずおこります。) 「人間は血管とともに年をとる…」 といわれていますが、人の≪血管≫は、加齢に伴って例外なく肥厚が進行し、老化のあるところには、必ず【動脈硬化】があると考えられます。 ≪血管≫の壁は、本来、弾力性があるのですが、【動脈硬化】とは、さまざまな要因からその壁が弾力を失って硬くなってしまうことで、その結果、血液の循環に障害が起こってきます。 血液の循環が悪くなってくると、上の「60兆個の細胞」でも述べたとおり、60兆個の細胞に【栄養】と【酸素】がうまく行き渡らなくなり、「健康」な状態を維持することが難しくなってきます。 |
◆◇◆ 生理的動脈硬化の過程 ◆◇◆ |
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年代別による血管内部の詰まり具合(図は心臓の冠状動脈です)
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上の図の例は、≪比較的健康な部類の方の血管≫の内容です。 心臓の場合、75%詰まるまでは、特に自覚症状はありません。 |
『生理的動脈硬化』は、日常生活を営むのに支障はありませんが・・・、 自覚症状がない為に、食生活、生活習慣などの改善をしないでいると、 そのまま≪血管≫は詰まりつづけます。 近年、動物性脂肪や糖質の摂り過ぎなど食生活の変化に伴い、 若年層からの『生理的動脈硬化』の早い進行がみられるようになっています。 |
脳の動脈の硬化によって動脈が詰まるか、破れることで発症する病気のことです。 多くの場合、症状が突然に現れ、しかも急速に進行することが多く 命を取り留めても後遺症が残ることの多い病気です。 |
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脳の動脈の場合≪血管≫が90%詰まるまで 自覚症状はほとんどあらわれません。 90%以上詰まると、脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血など)を発症します
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※ 脳細胞は140〜150億個の細胞からなり、新しく生まれ変わることはありません。 20歳を過ぎると、1日10万個ずつ死んでいきます。 |
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心臓の筋肉(心筋)に【栄養や酸素】を運んでいる≪血管≫に【動脈硬化】が起こり、血流が悪くなることによって発症する病気のことです。 |
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心臓の場合、≪血管≫が 75%詰まるまで 自覚症状はほとんどあらわれません。 自覚症状が現れた時、それは重症の病気としての病名がつきます。 75%以上詰まると、狭心症・心筋梗塞を発症します
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年齢とともに、『生理的動脈硬化』は、必ず、誰にでも起きます。 しかし、その速度を遅くしていくことは決して無理ではありません。 私たちの人生 【誕生(始発)から臨終(終点)まで】 を 【動脈硬化電車】に例えてみると・・・ みなさんが乗るのはどの電車でしょうか?
そんなに急いで終点に向かわなくてもいいですよね。 どの切符(特急券・急行券・普通乗車券)を買うかは自分で選ぶことができます。 (運動・生活習慣・食習慣の改善など…) 今からでも遅くはありません。 特急券や急行券は早く捨てて「生涯現役」を目指しましょう!!
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