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睡眠の4つの段階-------------------------
 近年、睡眠の生理については、脳波の記録と眼球の動きの観察とから、いろいろなことがわかってきました。
 それによると、睡眠には4つの段階があるというのです 。  
 第1期はうとうとと眠り始める時期です。
 この時期は、いわば目が覚めているのと眠っているのとの中間の状態で、もしも何かの刺激があれば、すぐにまた目を覚まします。
しかしそういうことがなければ、数分後には次の段階に移行します。
 第2期では明らかに眠っている状態になります。
しかし、それはまだ非常に軽い眠りで、ちょっとした刺激で、たやすく目を覚まします。
この時期から後、眼球は眠ったままでゆっくりきょろきょろと動くようになります。
 眠りは第2期から第3期へと進んで、いっそう深くなります。
 その時期には、筋肉はだらりと緊張がなくなり、脈は遅く、体温は低く、血圧は下がります。そしていろいろの刺激がおこっても、ほとんど影響を受けません。
 さらに眠りはしだいに第4期に入っていきます
 そうなりますと、外部からよほど強い刺激を与えないと、目を覚ましません。
これは眠り始めて1時間ぐらいの時期に相当することが多いようです。
 以上の4つの時期について、それぞれ特有の脳波所見が認められています。
  ところが、ここに奇妙な現象がみつかったのです。
それは上に述べた、いわばふつうの睡眠の間に、違うタイプの睡眠が入る事実です。
 その睡眠は約90分の間隔でやってきます。
 この時期の脳波は、ふつうの睡眠の第1期の形状に相当します。
 脳波からいえば覚醒と睡眠との中間、ということになります。 
 しかしほんとうに目を覚まさせるには、ふつうの睡眠の第4期と同じく、またはそれ以上の強い刺激が必要です。
(医学書より)




休養と元気回復に重要なレム睡眠
 この睡眠の非常にいちじるしい特徴は、眼球がきわめて速い運動を示すことです。
 それでこの睡眠を逆説睡眠またはレム睡眠といいます。
この睡眠中は脈や呼吸が速くなり、血圧が上がります。そうして、たいてい夢をみます。
 レム睡眠はだいたい20分ぐらいつづきます。それで全体の睡眠時間の20〜25パーセントを占めることになります(残りをノンレム睡眠といいます)。
 レム睡眠の名前は、Rapid Eye Movement(速い目の運動)の、3つの語の最初の文字をつづってREMとしたものです。
 この、逆説睡眠の生理的な意味はまだよくわかっていませんが、全体の睡眠時間の一定率でかならず存在するところから、休養と元気回復にとって、きわめて重要な役割をはたすものと考えられています。
 不眠に悩む人たちとても、夜どおし完全な覚醒の状態にあるわけではないでしょう。
 しかしその眠りは、おもに第1期、第2期の段階をただよっているものと思われます。
 ですから、はた目からはすやすやと眠っているようにみえても、時計の点鐘のような刺激ですぐに目覚めるのです。
 なぜそこから第3期、第4期の眠りに進めないかという理由は、内的な刺激準備状態がそれをさまたげるのだろうと思われます。 そうしてそのような状態をかもしだすもっともおもな動機は、"また今夜も眠れないに違いない"という恐怖といらいらのなかにひそんでいるのではないかと想像されるのです。
 眠れない人の夜間の実態がこのようであれば、それは、何かの必要から完全な徹夜をしいられた場合と違って、たとえほとんど第1期、第2期ばかりの睡眠であっても、かなりの休養がとれているはずです。
 ことに逆説睡眠はきちんきちんとおこっているはずですから、これもまた正常な睡眠に匹敵するように役立っているものと想像されます。
 ですから、眠れない夜がいく夜つづいても、睡眠を無理やりに奪われた場合と違って、そんなに疲労困ぱいするものではありません。 もちろん眠れなかった翌朝はけっして気分のよいものではありません。 頭がどんよりして、目がしぶく、考えや行動がにぶります。
 それは無理もないことですが、その不快感の一部は、不眠そのものの実害よりも、よく眠れたという満足感をあじわえないことや、眠れなかったことに対する後悔に似た失望や、睡眠不足がもたらす害についての不安などが入りまじった、心理的な影響からもたらされるものと思います。
 しかし、実態はこのようであるにしても、不眠に悩み苦しむ人に向かって、眠れないのはそれを苦にしすぎるからだ、とか、自分ではまったく眠っていないように思っても、かなりの睡眠はとれているし、それに逆説睡眠の効果もあって、不眠のことをあまり心配する必要はないのだ、とか、翌朝すっきりしないのはむしろ心理的な影響が強いから気にしないほうがよいのだ、とかいって、慰めたり激励したりすることは、あまりよい結果をもたらすものではありません。
 眠れない人たちはおそらく、それらの言葉から、強者の弁を感じとり、自分の苦しみをわかってもらえないことに打ちひしがれて、いっそう深い苦悶に沈んでしまうようになるでしょう。
 不眠症の人を不眠から脱却させるには、いずれは、自分でその実態を直視できるようにならなければなりませんが、そこまで導く前に、まず、眠れないことの苦しみに対する深い共感と親身の同情から出発しなければ、お互いのこころは開いてこないのです。
 健やかな眠りのリズムを失った人が、ふたたび健全な眠りの習慣をとり戻すには、たとえば脳卒中で手足の自由を失った人に運動の能力を再建するリハビリテーションを行なうように、粘り強い、たゆまぬ努力をつみかさねなければなりません。  (医学書より)
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