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眠りすぎる
 朝寝、昼寝、居眠りなどは単なる習慣であって、病的な意味はありません。
 お年寄りなど、ふだんと違って急に眠りがちになった場合は、意識の障害の始まりではないかと考える必要があります。 
 そういうときは、まず体温を測ることが大切です。お年寄りでは平熱が低い傾向がありますから、かりに37度そこそこの熱でも、軽視しないことです。
 意外に、肺炎などで意識の障害がむしろ前面に現われて、熱そのものはかえって比較的低いことがあるからです。
 眠りすぎること自体をおもな症状とする奇妙な病気があります。
ナルコレプシー
というのがそれです。原因はよくわかっていませんが、生まれつきの素因があるようです。
 症状は青年期からぼつぼつ始まります。それはふつうの居眠りによく似ています。
ただ、その程度が、なみはずれてひどいのです。
 講義中などはかならずといってよいほど眠ります。そばから突つきますと、容易に目を覚まして、しばらくは起きていますが、すぐにまた眠ります。
 ひどいものになりますと、会話中でもなんでも、ほとんど眠りどおしです。
この病気では、しばしば脱力発作を合併します。それは急にからだがぐにゃぐにゃになる発作です。ことにそれは、感情を強く動かしたときにおこりやすく、笑ったり怒ったり驚いたりしたとたん、全身の力がぬけます。
 ただし時間がたつと自然に力が回復します。 (医学書より)
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ナルコレプシーとは?

 ナルコレプシーとは、どんなに大事な状況でも耐えがたい眠気におそわれ、眠りこんでしまうという病気です。
 原因は不明ですが、夢との関係が深いとされているレム睡眠の異常ではないかと考えられています。
 14〜16歳で発症し、男性に多く、1000〜2000人に1人の割合でみられる比較的まれな病気です。
 
(症状・診断)
 ナルコレプシーの4大症状は、(1)睡眠発作、(2)情動脱力発作、(3)睡眠麻痺、(4)入眠時幻覚とされています。
・睡眠発作は、前夜の不眠などの原因によらず、耐えられない眠気により、短時間(5〜20分ぐらい)眠りこんでしまう症状です。 これはほとんど毎日、数年以上の長期間にわたって持続します。  
・情動脱力発作とは、笑ったり、泣いたりといった感情面での強い刺激をきっかけとして、全身あるいはからだの一部の筋肉の力が短期間抜けてしまう症状で、自覚的には「かくん」と体の力が抜けてしまうと訴えることが多い症状です。  
・入眠時幻覚は、うとうとした入眠期に、生々しい現実感をともなった夢をみるという症状です。
 これにともなって全身が金しばり状態となって身動きできないという、睡眠麻痺がみられることも多いとされています。  
これらの症状のうち、入眠時幻覚と睡眠麻痺は、ナルコレプシー以外の睡眠障害や、ときには健常者でもみられることがあるので、睡眠発作と情動脱力発作が、診断の手がかりとして大切です。 (医学書より)



 
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