株式会社清和物産






〜 Part 2 〜
ご飯を何故しゃりというのか?
 白米が 「銀しゃり」 、刑務所の麦飯が 「麦しゃり」 とは有名な隠語です。
 わけても隠語で成り立っているような すし屋に入っていくと、決して 「ご飯」などとは言いません。

 では 「ご飯」のことを、なぜ 「しゃり」 というようになったのでしょう。
「しゃり」はインドの仏教用語である、梵語(ぼんご)の 「舎利(しゃり)」 からきたことばです。

 「舎利」 は、火葬されたお釈迦様の骨のことで、仏教ではたいへん尊ばれているものです。
この仏舎利は、輪廻(りんね)の教えによると、まわりめぐって五穀にもなり、人間を助けるものと考えられました。

 そして、とくに主食としてのお米を尊んだ日本では、お米やご飯をこぼしたまま拾わないでいると、仏様の罰があたるといわれました。

 仏舎利と同じようにお米は尊い。 そして、お米は仏様の化身である。
このような考え方が、ご飯やお米を 「しゃり」 と呼ばせるようになったのです。




日本という国名の由来は?
 日本のことを指す言葉に、古くは 「大八州(おおやす)」、「秋津島(あきつしま)」、「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」、「葦原中国(あしはらなかつくに)」、「大和(やまと)」等があり、中国では 「倭(わ)」とよんでいました。

 それが「日本」 と定められたのは、大宝元年〈701年)に制定された 大宝律令(たいほうりつりょう)によってです。

 大宝律令のころは、「日本」と書いて、「やまと」とか 「ひのもと」 と読んでいましたが、奈良時代になると漢字の知識が広がり、訓ではなく音読みするようになり、「にほむ」と発音していたようです。

 これが、室町時代になると、東国の発音で読まれるようになり、「にほん」、「にっぽん」となったのです。





七夕を「たなばた」と読むわけは?
七夕(しちせき)というのは、旧暦の7月7日の夕方のことです。これを「たなばた」と読ませるのは、中国の古い言い伝え「織女(しょくじょ)伝説」によるものです。 これは、皆さんもご存知の織女星と牽牛(けんぎゅう)星のお話ですよね。

 「たなばた」というのは、もとは布を織る機(はた)のことで、その機に、棚がついていたので 「棚機」と呼んだといわれていますが、この織女星は、いつも機を織っていたので、「棚機女(たなばたつめ)」 とか 「棚機星(たなばたぼし)」とか呼ばれており、そこから転じて、年に一度の逢瀬の日、七夕を 「たなばた」と呼ぶようになったといわれています。
 





手紙の「拝啓」「敬具」の起源は?
 私的な手紙では殆ど使われませんが、公用文などでは、今も一定の手紙文の形式として、「拝啓」や「敬具」などがよく使われます。
 これらの文句は何からきたのかというと、中国が由来で、文士の使う書簡文が始まりでした。

 「拝啓」は、「拝」が おじぎ、「啓」が 述べる、つまり、“つつしんで申し上げます” ということです。

 「拝啓」 に対する結びの言葉は 「敬具」です。
 「敬」は、つつしんで心より、 「具」 は、伴う という意味を持ち、「敬具」というのは、つつしんで申し上げました、ということになります。





ポン酢のポンとはどういう意味?
 ポン酢といえば、柑橘類の酸味が味のベースになっていますが、柑橘類には、ポンカンやザボンなど、ポン酢の 「ポン」 と語感が近いので、日本語のように思われがちですが、意外に語源はオランダ語なのです。

 オランダでは、ポン酢のことを、Pons(ポンス)といいます。これはビターオレンジ、日本でいえば、ダイダイの絞り汁です。
 これにお酒や砂糖を加えて、温めて飲むのです。
 このPonsが日本語の 酢 を連想させるので、酢の字をあてて「ポン酢」と呼ぶようになったそうです。





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