株式会社清和物産


コレステロール値が高い状態とは

〜 体にとって余分な脂肪分が血液中に流れている状態です 〜





コレステロールを運ぶリポたんぱくの種類

 
    コレステロールは水に溶けないため、リン脂質に囲まれ、リポたんぱくとして血液の中をながれています。  このリポたんぱくにはいくつかの種類があり、血液中を流れているコレステロールは、主としてLDLとHDLの2種類に含まれています。
   LDL (低比重リポたんぱく)、 HDL (高比重リポたんぱく) は、それぞれコレステロールを運ぶためのリポたんぱくの種類で、HDL は俗に、“ 善玉コレステロール ” と呼ばれています。



リポたんぱくの働き




  LDL(悪玉コレステロール)は、コレステロールを体の各組織まで運んでいくのが仕事ですが、HDL(善玉コレステロール)は、反対に余分なコレステロールを肝臓まで運び戻す役目を持っており、コレステロールが組織にたまるのを防いでいます。
  私達の体はうまく出来ていて、LDL によって必要以上のコレステロールが運ばれると、HDL がその余分な脂肪を肝臓に戻す為、血管壁に一定量以上のコレステロールがたまらないような仕組みになっています。
(上図参照)
    ところが、LDL が多すぎたり、HDL が少ないと、この輸送と逆輸送のバランスが崩れ、組織中にとどまるコレステロールが増加します。
   コレステロール値がといっても、LDL と HDL のバランスが大きな問題になります。
   そこで、LDL 量を総コレステロール値や、HDL の値などから算出 (下図参照)し、それが、150mg/dl 以上になると、HDL とLDL のバランスが崩れている状態で、注意しなければなりません。
血液中の脂肪の基準値
(動脈硬化学会コンセンサスカンファレンス基準による)
総コレステロール 220mg/dl  まで
HDL コレステロール
(善玉 コレステロール)
40mg/dl 以上
LDL コレステロール
(悪玉 コレステロール)
150mg/dl  まで
中性脂肪 150mg/dl  まで
 LDL の値は、健康診断では表示されませんが、自分で簡単に計算することが出来ます。
LDL コレステロール = 総 コレステロール ―   HDL コレステロール    ―  (中性脂肪 の 5分 の 1 )