株式会社清和物産






Part  3  



◇  感覚神経のしくみ  ― おいしい食事も感覚神経のおかげ

目、耳、鼻、舌、皮膚などは外界を知るための器官です
これらの感覚器への刺激は、感覚神経を通って大脳へと至ります
それぞれの情報は大脳皮質でまとめられ、「ぬれていて冷たい」 「熱くてからい」といったような感覚が生じるのです

     
感覚神経 〜
   見たり、聞いたり、触れたり、嗅いだり、味わったりした情報を休みなく脳に伝えているのが感覚神経。

 神経の末端の感覚受容器、例えば皮膚に外界の刺激、つまり情報がやってくると、特定の神経が興奮します。その情報は電気信号として神経を伝わり脳へと至るのです。
   信号は大脳皮質に広がり、瞬時に統合され、熱い、冷たいといった感覚が生み出されるのです。
  脳神経の中の感覚神経には、嗅神経(嗅覚を脳へ)、視神経(視覚を脳へ)、内耳神経(聴覚・平衡感覚を脳へ)、舌咽神経(舌の知覚を脳へ)などがあります。




◇  運動神経のしくみ  ― しなやかな体の動きをつかさどる神経

脳からの動作の指令を手足などに伝えるのが運動神経
その末端は筋と連結していて、脳からの神経信号によって筋肉を動かしています

         
運動神経 〜
   脳が動作の指令を伝えるときに使われるのが運動神経。
 大脳皮質の左右の運動野から発せられた指令は、小脳、脳幹を通り脊髄で整理され、目的の場所、腕や足や手などに送られます。
    脊髄までの道筋を錐体路といいますが、これは延髄の下で大部分が交差し、たとえば右脳からの指令は、脊髄から左側に枝分かれする運動神経へと至り、体の左半身の運動をつかさどります。
   これは、脳のどちらか半球に異常が起こると、その反対側の半身には障害をきたしますが、一方は殆ど影響を受けないということになります。
  また、よく 「運動神経が発達している」と言いますが、これは決して運動神経自体が太くなるわけではなく、練習を重ねるうちに、脊髄や大脳の反応がスムーズになり、上達することを指します。




◇  自律神経のしくみ  ― 生体維持のため不眠不休で働き続ける神経

脳からの指令を受けなくても、独立して働いている自律神経
心臓が休むことなく拍動を続けているのも自律神経のおかげなのです

         
自律神経 〜
   自律神経は、自分の意思では動かせない不髄意筋をコントロールしています。
 すべての内臓、分泌腺、肺呼吸なども自律神経に支配されています。
   自律神経は交感神経系と副交感神経系に分けられ、それぞれ脳と脊髄で調節が行われ、二つは相反して働きます。

それぞれの作用











拡大
瞳 孔 縮小











収縮
血 管 拡張
拍動促進(運動)
心 臓 拍動抑制(休止)
抑制作用

肝 臓
(消化運動)
促進作用
促進
発 汗 抑制
拡大促進
膀 胱 収縮促進


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