株式会社清和物産






Part  1



◇  気管・気管支のしくみ  ― 吐いて吸って吐いて…

鼻や口から吸い込まれた空気はカラダの中でどんな道をたどってゆくのでしょう
入り口は鼻でも口でもすぐに一つの道になり、咽頭を通過後、道は二つになります
一つは食べ物が通る食道です。空気は咽頭を通って(鼻からのどまでを上気道という)
気管、左右二本の気管支へと進み、肺の中に入って細気管支へと至るのです(ここが下気道)
肺へきれいな空気を送るため、気道はチリなどを取り払う機能を備えています

上気道は空気と食物の通り道 〜
   咽頭を過ぎると、空気はのどの前方の道へ、食物は後方の食道へ入ります。 食道の入り口はふだん前後につぶれていますが、食物がのどに入ってくると自然に開くようになっています。  
   食物の細片が間違って気管に入りかけて、激しいせきが出るのは、呼吸器を守ろうとする防御反応です。


せき、クシャミ、たんの出るしくみ 〜
   空気中には、ホコリやかぜのウィルス、花粉などのアレルギー物質や細菌、ちりなどが浮遊しているため、これが鼻の奥の鼻腔の粘膜につくと、神経を刺激し、それを追い出そうとしてクシャミが出ます。
   鼻腔を過ぎて気管や気管支内の表面についたときも、ここを刺激し、けいれんを起こさせる。 これがせきの正体です。

   この場合、肝心のゴミや細菌は線毛の運動でのどまで運ばれ、普通は食道から胃に入って消化されます。 けれども量が多い場合、粘液で包みこみ、枝から幹へ送り、たん となって口から吐き出されるのです。


気管・気管支のしくみ 〜
   咽頭と気管の接続部分から、気管支との分岐点までを 気管 といいますが、長さは約10〜11センチ。 直径は約15ミリの管になっています。
 
   気管の内壁の表面には細かい毛が密生し(線毛)、藻のようにゆれています。 そして、線毛の下にある杯(さかずき)細胞が分泌する粘液とともに、侵入したチリなどを口のほうへ送り出します。
  気管との分岐点から二つに分かれて気管支になり、肺門という入り口から左右の肺に入っていきます。 そして肺の中でさらに二つに枝分かれすることを続け、15〜16回目の分岐で終末細気管支となります。


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