株式会社清和物産



ホ ル モ ン の お 話





私達の身体が病気にかからないようにバランスを調節する3つの場所があります。
ホルモンという物質を作り出す「内分泌系」
精神状態や身体を動かしたり、視覚・触覚などの感覚に関わる「神経系」
体外から入った異物や病原菌を追い出す「免疫系」
この3つの場所は、人の身体を健康に保つようにお互いに協力しあっています
この3つの場所のバランスがとれている状態が「健康」な状態です
今回は、この「内分泌系」、ホルモンについてのお話です。





 ホルモンとは・・・
ホルモンとは、生体内のある特殊な臓器(内分泌腺)で作られ、血流の中に放出される物質のことです。
 血流の中に放出されたホルモンは、血流を介して遠く離れた特定の器官や細胞(標的細胞)へ至り、その働きを調節(細胞の正常な増殖や分化、機能の維持など)しています。
 ホルモンはからだのエネルギー源にはなりません。
 ビタミンとよく似た作用をもつと考えられていて、ビタミンは食事から摂取できますが、ホルモンは食事による体外からの摂取ができません(ホルモン焼きなどを食べてもホルモンは増えません)。
 ホルモンを生成する内分泌腺の働きは、からだの栄養状態によって影響を受けます。
 からだを酷使したり、無理をしたり、栄養を十分にとらなかったりすると、からだの中でホルモンが作られなくなり、バランスが崩れて、いろいろな病気を発病したりします。





  ホルモンのあれこれ・・・
ホルモンは、副甲状腺(のどの部分にある)、膵臓、副腎(左右腎臓の上に一対ついてる)では、自力で作られていますが、卵巣や精巣(睾丸の中にある)などでは、下垂体の出すホルモンによってはじめてその臓器特有のホルモンをつくることができます。 
 この下垂体は、脳の底のほうに位置する臓器で、さまざまなホルモンの産生の命令を出していますが、その重さは1円玉にも及ばない、小さなものです。
 男性は、男性ホルモンの作用によって男らしい体格になり、精子を作り始めます。
 女性は、女性ホルモンによって女らしい、まるみを帯びた体形となり、月経がはじまります。
 しかし、卵子はすでに胎児(妊娠約7ヶ月)のころから、そのもとになる細胞が分裂をはじめています。
その点では、男性に比べると女性のほうが用意がよいようです。
 そのほか、血圧をコントロールするホルモン(下垂体から)、血糖をコントロールするホルモン(膵臓から)、など、数十種類のホルモンが私たちの身体のなかで働いていますが、人間の一生の間に産生されるホルモンの量はわずか、ティースプーン1杯ほどだといわれています。
こんなに微量ながら、ホルモンは私たちのからだの成長や、組織の働きに役立ったり、代謝を調節したり、からだの内部を一定の状態で維持していく、栄養素や水の分布を調節する、などの役目を果たしているのです。




 
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参考文献:家庭の医学