私達が毎日、食事、活動、睡眠…と生活している間、体は休むことなくはたらき続けています。 それは私達人間を構成している約60兆個の細胞のレベルでも同じ事です。 特に細胞は 「新陳代謝」 といって、古くなった細胞は死に、また新しい細胞が生れる…といった作業をのべつまくなしに行っています。 |
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しかし、紫外線や放射線、電磁波、一部の化学物質などによって一つの細胞の遺伝子が異常を起こし、異常な遺伝子をもった細胞 ⇒ 分裂 していくと、突然変異のがん細胞が生れます。 |
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人間の一生をもし、80年と仮定して、細胞が「がん化」する回数は・・・なんと
これは例外なく殆ど全ての人に当てはまることです。 |
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呼吸をしているだけでも、身体のどこかで細胞が『がん化』しているのに、 全ての人が 『がん』 にならないのは何故なのでしょうか? |
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それは、人間の身体には、自己免疫力 があるからです!! 例えば、1つの細胞が『がん化』した時、 免疫に働く血液細胞、 マクロファージ リンパ球 キラー細胞 NK(ナチュラルキラー)細胞 などが、『がん細胞』を攻撃してやっつけてくれるのです。 |
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これらの免疫力のおかげで、日々、身体のどこかで発生している『がん細胞』は、 日々、死んでいっているのです。 |
それでも!! 私達はあらゆる発ガン物質の中で生活しているとも言えます。 |
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老化や栄養低下 喫煙 ストレス 過労、等で 【自己免疫力】が弱まってしまうと 身体のどこかで発生した『1個のがん細胞』を見逃してしまいます。 そしてその『がん細胞』は身体の中でひそかに、しかし着実に増殖していくのです … |
がん 〜 増殖の過程 〜 正常な1個の細胞が、何らかの原因で傷つき 『がん細胞』へと突然変異した場合・・ |
この傷ついた1個の『がん細胞』は約10年間、約30回の分裂で、 数は10億個、重さは1gにまでなります。 この間、ほとんど自覚症状はなく、大きさは小指の爪ほどです。 ここでこの『がん細胞』を発見できれば、早期発見といわれ、 10年後の生存率も高いといわれています。 |
ただし、すでに『がん細胞』が発生して10年経っていることになり、 その間に他の場所へ転移している可能性も充分に考えられます。 ↓ |
この後、この『がん細胞』は約10回の分裂、たったの2〜3年で、 数にして1兆個、重さにして、約1kg(肝臓に匹敵する重さです)、 にぎりこぶしほどの大きさまで増殖します。 ここまでくると他の臓器への転移の確率はかなり高く、自覚症状もあらわれます。 全身状態が悪くなってくると、手術などでは治せなくなることもあります。 |
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発ガン物質、ガンの原因になりそうなものを避けましょう! そして… |
人間の身体が本来持っている【自己免疫力】を 強めることが一番です! |
〜 日常生活で気をつけると良いことは 〜 『がん』を防ぐための12カ条※ |
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▼ バランスのとれた栄養を摂りましょう |
様々な食品には『がんを引き起す物質』と、『がんを抑制する物質』とが含まれています。 食べ物の偏りは栄養のバランスを崩すだけでなく、特定の物質だけを多量に摂ることにもなり、発がんの 危険をふやすことにもなります。 できるだけたくさんの種類の食品を摂るようにしましょう。 |
▼ 毎日、変化のある食生活を |
食品中に含まれる発がん物質はごく微量でも、その食品を繰り返し食べているとやはり発がんの危険は
高くなります。これはたとえ発がんを抑える物質でも同じです。 ひとつの栄養素もいろいろな種類の野菜から摂ることが理想的です。 |
▼ 食べ過ぎを避け脂肪は控え目に |
「腹八分目」は、長生きの秘訣といわれています。 なかでも脂肪分の摂りすぎは様々ながん発生との 関係が指摘されています。(大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮体がんなど) |
▼ お酒はほどほどに |
過度の飲酒は、口腔咽頭がん、喉頭がん、食道がんのほか、肝臓がんの発生とも関係があります。 |
▼ たばこを少なく |
たばこと『がん』の因果関係は明らかです。 たばこを1日25本以上吸う人は、吸わない人に比べて 『がん』になる確率が、喉頭がんが90倍以上、肺がんが7倍となっています。 |
▼ 食べものから適量の『ビタミン』と『繊維質』のものをとる |
ビタミンCは、肉類に含まれる二級アミンと生野菜や漬物に含まれる亜硝酸が胃液と化学反応を 起こし、ニトロソアミン(発がん物質)を生じる反応を抑制します。落花生や胚芽米などに含まれる ビタミンEも同じ作用があります。ビタミンAや体内でビタミンAに変わるベータ・カロチンにも 『発がん物質』 を抑える働きがあります。 食物繊維には大腸の働きを促し、便通をよくする働きがあるため、『発がん物質』 の大腸での濃度 を下げたり、腸内から早く追い出してくれるのです。 |
▼ 塩辛いものは少なめに熱いものはさましてから |
胃炎の原因のひとつに塩分があります。また、他の発がん物質によって胃の粘膜細胞ががん化した時
塩がその発育を促進するということがわかっています。 また、熱いものを熱いままで食べる人には食道がんが多いという報告もあります。 |
▼ 焦げた部分は避ける |
魚や肉を焦すと、突然変異を引き起こす物質を生じることがわかってきました。 たんぱく質やアミノ酸
などを加熱分解することから生じるもので、肝臓がんや消化器がんとの関係が指摘されています。 ですが、一食分ではごく微量ですのであまり神経質にならないようにしましょう。 |
▼ かびの生えたものに注意 |
ある種のかびが作り出すアフラトキシンという毒素には、強い『発がん性』が認められています。
特に問題となるのは、ナッツ類やとうもろこしなどの穀物につくかびです。 チーズなど、意図的にかびを用いてつくった食品は心配ありません。 |
▼ 日光に当たり過ぎない |
日焼けした肌は一種のやけど状態にあり、この炎症が続くと細胞の遺伝子が傷つけられ、『がん』を誘発 する可能性も高くなります。 |
▼ 適度にスポーツをする |
『がんの予防』に疲労とストレスは大敵です。 慢性化すると体の生理機能が低下して病気にもかかり やすくなります。 休養を充分にとり、適度に体を動かすことは、『がん』を予防する上でとても大切な ことなのです。 |
▼ 体を清潔に |
毎日シャワーを浴びたり、入浴したりして、体をいつも清潔にしておくことで、皮膚がんや陰茎がん、
子宮頸がんはある程度予防できます。 |
自己免疫力を強めるためには… |
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※ 別冊NHKきょうの健康「がん情報」より抜粋